後期高齢者医療制度は続くのか

後期高齢者医療制度が導入されて以降、
年金の自動引き落としに関する問い合わせが殺到したそうです。
なぜこのような事態になったのかというと、
後期高齢者医療制度に関する説明が行き届かず、
制度自体知らないという人が多かったからだそうです。



後期高齢者医療制度は、
医療制度改革の柱として国が新たに定めた制度です。
その目的は、高齢者の医療費を捻出するためです。
現在、日本では65歳以上の人口に占める割合は、
20%を超えています。
75歳以上でも10%に達しています。
つまり、10人に1人は75歳以上の高齢者というわけです。



こうした状況を受け、若年層や中年層などの現役年代と、
高年層の負担能力をある程度フラットにしなければ、
将来的な高齢者の医療費が確保できないという結論に達しました。
そこで、これまでは国民健康保険の加入者が扶養していた
75歳以上の高齢者は保険料を免除していたところを、
全員が支払うようにしたのがこの制度です。



この後期高齢者医療制度によって、
75歳以上の高齢者とその扶養家族は、
新たに保険料を支払う必要が生まれました。
そして、その保険料は年金から天引きされるようになったのです。
果たして、この制度はうまく続いていくのでしょうか。